ゆずを取りに行きました
毎年11月に、実家にゆずを取りに行きます。
落ちないように切って挟める高ばさみを使って、ひとつひとつ取ります。
今年はたくさん実ってくれました。
11月23日は、勤労感謝の日でもあり、各地で新嘗祭が行われているかと思います。
近所の神社の新嘗祭に出すために、その年のできのよい物を神様に奉納するので、それに合わせて取っていました。
ここ数年はコロナで新嘗祭が行われてなく、もうそれに出す必要はないのですが、
その頃が霜がおりる直前で、それ以降は霜がかかって
ゆずの肌が汚くなると昔から教えられてきました。
私たちはそれを取りに行くだけなのですが、実家の母たちが、
うちの家族(子供たち)がやり易いようにと、草を刈ってくれたり、細々と整えてくれます。
ありがたいです。
上の子は中学生になり労働として「使える」ようになってきたのですが、
今年は嫌だといって来ませんでした。
毎年そろってお手伝いしにいっていましたが、
そろそろ子供たちと一緒に行動するのもおしまいの時期に来ているようです。
いままで沢山の体験をさせてくれてありがとう。
っと、実家に感謝です。まだ下がいるけど😄
さて、ゆずをとるために分担作業が必要で、
子供でも十分に労働の手として必要です。備忘録かわりに。
・長く伸びる高ばさみで、ひとつひとつとる。
切る刃の手前にストッパーがついていて、切ると同時に挟んで
果物が落ちないでとれるという優れものです。
押さえきれなくて落ちてしまうものもあり、
山の中の斜面なので転がり落ちてくるので、
キャッチするのは子供の役目!
・ある程度集まったら、園芸ハサミでひとつひとつぎりぎり際(きわ)まで枝を切り落とす。
傷みやすいので箱の中でぶつかり合って傷ができると腐りやすくなる。
この時、切った枝は必ずひとまとめにし最後燃やす。
ゆずのとげは鋭くて車のタイヤも通るのでかなり危ないし、刺さると痛いです。
きる<燃やす 方が圧倒的に人気で、チラチラ横目で見ながら、
火もやしは子供に任せています。
・はだのきれいなの(食用)、汚いの(お風呂用)とわけながら箱にいれる。
そしてすずしい納屋に運搬です。
この運ぶときの道具が子供たちのお気に入りです。
しょいかご:竹で編んである背負える大きなかごです。
2・3才のころは自分がここにスッボリ入って運んでもらっていました。
登山用で子供を背負えるカッコいいリュックがありますが、あれですね。
背負えるようになると、張り切って担いでくれますが、
たくさん入れすぎると立ち上がることすらできず。。こぼし。。
ねこ:各地で呼び名が違うようです。いわゆる手押し一輪車。他の人には通じないのでこのあたりの通称なのかな。
荷物のかわりに自分が乗って、押してもらってジェットコースター気分を楽しんでます。10才でもまだいけます。
詰みすぎると、坂の下へ下ろす時体が持っていかれるので、
後ろ向きに降りていくのがコツです。
1日働いているようでいて、実はかなり遊んでいます。
あなたたちも同じことしてたわよと、母が笑っていました。
綿々とつながる時間の流れを感じさせられます。
立ち止まらない、はや歩きの日常を過ごしていると、こうした時間が貴重に思えます。
このゆずとりも、何10年、いや、100年近くここで続いて来たのでしょう。
人が変わっても同じように。。
良い晩秋の1日でした。